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  • 執筆者の写真gen taneichi

第9話「WINDY LADY(Tatsuro Yamashita)」by 植田博之


もう25年の付き合いになる僕の初代バックバンドのベーシスト植田博之(ウエダヒロシ)さんをお迎えしての第9話。なんというか彼には、演奏時にベーシストからフロントマンが得られる安心感を日常でも感じさせてもらっています。結局「音楽=人」だなとつくづく納得。そんな実直な彼が選んだ一曲が、山下達郎さんの「WINDY LADY」。放送内でも言ってる通り、このテンポ感ならではの「点から点への移動振る舞い」は、植田氏の「ぐるーゔ」を体感できる見事な選曲と言えます。

僕にとっても、「山下達郎」といえば、日本でブラックミュージックをやってる限り、偉大なアーティストとしてリスペクトしてるのは当然で、多分に漏れず彼の作品を聴きまくって今に至ります。1974年生まれの僕の「ファースト山下達郎」は忘れもしない中学一年生。世の中がレコードからコンパクトディスクに移り変わった最初の頃、ほぼカシオペアと洋楽しか聴いてなかった僕が池袋の東武デパートで手にしたのが男闘呼組のシングルCDと達郎さんの「僕の中の少年」でした。中1の考えてる事は摩訶不思議で、何故これらの作品を手に取ったのかは今や迷宮入りですが、青春時代の想い出は永遠なわけです。 時は流れ、高校生になった90年代初頭、レアグルーヴと銘打ったムーブメントの中で僕は改めて「TATSURO YAMASHITA」を知るわけです。当時レコードデビューに向けて音楽事務所に出入りしていた僕は、周りの大人達から散々「お前の好きな音楽なんか山下達郎が70年代にとっくにやってるぞ」と言われ続け、そこからさかのぼり「WINDY LADY」に辿り着いたしだいです。楽曲との出逢いは本当に運命。こうやって出逢った曲をまさか27年後に鍵盤を弾きながらテレビで演奏するとは全く思ってなかったし、またこれを観てくださった人の心に伝染して、達郎さんの「想い」が永遠に繋がって行くっていう流れ。僕もそういう楽曲を創り続けて行きたいなと必至に思います。だからこの世は面白い。





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