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  • 執筆者の写真gen taneichi

第32話「Brand New Day」by VOJA-tension




VOJA-tensionの皆さんとお送りした32話は、彼らの自作曲「Brand New Day」でした。

放送内でリーダーの増村エミコさんがおっしゃってるように、ゴスペル音楽を源にする彼らが、その文字通りスピリットをいかに日本のポップスに乗せてお伝えできるかというテーマで作られたそうですが、僕にとってもひとごとではありません。物心ついた時から、どっぷりブラックミュージックに洗礼を受けていた僕は、彼らと同じように「影響を受けた音楽」と「自分の表現していくべき音楽」とのギャップに常に頭と心を悩ませていました。戦後アメリカの配下で「自由で斬新な文化」を衝撃的な角度から見せつけられ影響を受けた僕らの親世代からさらに影響を受けてきた僕ら。ジャズやヒップホップを聴いて育ってきたのは当たり前で、同世代の欧米人と同じ、もしくはそれより早いはずなのに、表現する立場になると「どうすべきか」を考えてしまうものです。でも、25年考え抜いてやってきた僕の今の考え、それは「とにかく考えずにやれ」でした。そもそも音楽が心に触れる時、肌の色とかファッションとか往々にして先入観が絶大に作用しているのは間違いないけど、とはいえ「良いものは良い」わけで、そんな既成のパターンなど軽く飛び越えてくるのが「本当にすごい」芸術やスターですよね。

僕もちっさいことばかりに頭を悩ませてないで、どんどん「新しい日」にだけフォーカスして軽やかに踊っていきたいと感じました。

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