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  • 執筆者の写真gen taneichi

第31話「kiss」by 種市 弦



はじめに拝聴した蘭華さんの音資料は「メランコリック」というPVで、昭和育ちの僕の幼少期に描いていた大人の哀愁そのものといった感じの世界でした。曲調も然ることながら、ハダけた背中で横たわる蘭華さんの衝撃映像を観て、この方と僕はいったいどう絡めるのだろうかwと頭を悩ませたあげく、僕の楽曲の中でも最も艶めいた解釈をされるであろう楽曲「kiss」を選ばせていただいたわけであります。蘭華さんは実際お会いしてみると、とてもサバサバした方で僕の余計な心配は蛇足に終わり、同じフロントマンとしての悩みや展望を有意義に打ち解けてお話しさせていただきました。


ところで、どんなアーティストにも、わりと軽々しく登場する「キス」というワード。ラブソンガーの僕の作品にも頻繁に登場しますが、タイトルにまでする曲中のワードを改めて深く考察するのは作者の常でもあります。

僕たち人間は、恋愛対象者にだけでなく、家族や愛するペットにも本能的に口付けしたくなりますが、嫌いな対象物には絶対口付けしたくないものですよね。

「汚い も 清潔 も思い込みの範疇」なのはわかってはいるんだけど、他人のにぎったオニギリをあんまり食べられない無駄に神経質な僕(寿司職人のおじさんだと大丈夫なのに)。 そんな僕でも..いや、そんな僕だからこそ、好きなものには骨の髄まで口付けしたくなるんだから人間って面白い生き物です。

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