gen taneichi
第21話(番外編)「runner」by 種市弦
今回の「注文の多い音楽会TV」はスタジオを飛び出して、音楽家の秘密基地とも言うべく、山深いドラム工場「Drummers Base 」に行って参りました。一緒に行ってくれたのは大活躍中の野崎真助 a.k.a.MASUKEくん。この三人の出逢い方には実に意味ありげな縁を感じるのであります。オーストラリア出身のショーンさんが営むこちらのドラム工場、僕は今から2年前に音楽家としてではなく極プライベートな付き添い人という形でお邪魔したのがキッカケだったんです。なもんで「僕もプロでやってるミュージシャンなんですよ〜」なんてお話しながら工場を見学。その時に製作中だった美しいドラムセットが目に入ったんで、発注主を訊いてみたところ、それがなんと20年前に僕のバックで叩いてくれてた野崎くんだったわけです。僕はわりとすぐに彼に連絡して、一ヶ月後に予定していた僕のライブにダメ元で誘ってみたところ、彼は快くサポートとして出演してくれる事になったんです。余談ですが、この位の時期から僕に対する大きな宇宙の好意的計らいを感じ易くなって来ました。 あれからちょうど二年、三人で会うのはこれが初めて。改めて三者の専門パートを披露し合う最高に素敵な時間が自然の流れでセッティングされてしまったわけです。
ショーンさんとMASUKE君は本当に尊敬し合っていて、まさに相思相愛。お互いの存在と行動が一つになった時に「音楽」が成り立つ関係なんですね。その「関係」が生み出す「完成形」を僕の楽曲を通して表現され、とても清々しい良い氣分にさせてもらえました。
「縁」を紡いだ神聖な場所。 オトナコドモの男子3人組が「魂を炸裂させた、とある夏休み」…といったところでしょうか。