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第18話「夕方の食事」by 種市 弦
僕は実務主義なのか、どんなことでも無駄が嫌いで「ピシャッとハマる」のが大好きなんです。遠回りしても良いんだけど、最終的には「ピシャッとハマった」っていう実感が欲しいというか…まあ一種の癖なのですが。 この番組を始めて、もう18回目になるんですが、毎度アタマを悩ます事なく選曲がスムーズに決まります。これがホントに不思議なんですが「ピシャッとハマる」んですね。ゲストの特徴をイメージすると自と演るべき楽曲が僕の脳内ライブラリから引き出されます。近頃頻繁にライブ演奏してる楽曲から、公に発表していない楽曲まで。今回はKAO=Sギタリストの山切さんの演奏スタイルに合わせて、なんと僕の20年前の楽曲に光が当ったわけです。
この曲「夕方の食事」の後半サビ主メロの繰り返しは「追っかけ構成」になっていて一人では歌えない事をすっかり忘れてたんですが、安定した発声のかおりさんが見事に僕の声の代役を担ってくださり、おかげで美しい運びでエンディングに向かう事ができました。 つまりこういう事なんですね。自分でも予想してなかった事象が、勝手に最適化されたわけですよ。上手く行くときは全て上手く行くもので、僕の癖通り「ピシャッとハマった」感を存分に満喫させていただきました。
それにしても、先週のKAO=Sさんの「世界の朝」に対峙するような「夕方の食事」というタイトルは、なんとも粋な巡り合わせ。 放送内でも言ってるように、「日常」と「非日常」の接地点に僕らは真理を見つけられるんだなと氣づかせてもらった「日常のような非日常空間」でありました。